戦争で死にたくない
戦争には巻き込まれたくない
戦争はどうやって始まる? 防衛費を増やすと戦争になる?
防衛費を増やしただけで、戦争が始まるわけではありません。
防衛費を増やすことと、実際に武力を使うことは別です。ただし、軍備の増強が相手国の警戒を強め、緊張を高める場合もあります。
※「増やせば戦争」「増やせば必ず安全」のどちらも、単純化しすぎです。そもそも、戦争はどうやって起こる?
戦争には一つの決まった原因があるわけではありません。領土や政権をめぐる対立、安全保障上の対立、国内紛争への外国の介入、誤算やエスカレーションなど、複数の経路があります。
紛争研究で使われるUCDPは、国家を含む武力紛争を、政府や領土をめぐる対立があり、当事者が実際に武力を使用して一定数の戦闘関連死者が出たものとして定義しています。
じゃあ、防衛力を強くする意味は?
一つの考え方が「抑止」です。相手に「攻撃しても目的を達成できない」「代償が大きい」と考えさせ、攻撃を思いとどまらせようとします。
だったら、増やせば増やすほど安全?
それも単純には言えません。 自国では防御のための軍備でも、相手国には「攻撃の準備かもしれない」と見えることがあります。
こうした問題は国際政治で「安全保障のジレンマ」として論じられます。防衛力には抑止を狙う面がある一方、軍拡競争や緊張を強める可能性も考える必要があります。
日本はいくら使っている?
約8.8兆円
防衛省の2026年度防衛関係費のうち、防衛力整備計画対象経費は歳出ベースで8兆8,093億円。前年度より3,345億円(3.9%)増です。
これは全部が「武器を買うお金」ではありません。2026年度予算資料では、人件・糧食費が2兆3,897億円。ほかに装備品の取得・修理、教育訓練、施設、研究開発、基地対策などがあります。
「攻めにくい」と思わせた例もある
🇨🇭 第二次世界大戦中のスイス
スイスは約45万人を動員し、「侵攻すれば高くつく」と思わせる防衛体制を整えました。ドイツによる侵攻は実行されませんでしたが、軍備だけが理由とは言い切れず、外交・地理・経済など複数の要因がありました。
選挙では、ここを見る
「防衛費を増やす・減らす」だけで判断せず、候補者が何を目的に、何をどう変えると言っているのかを見ます。
- 何の脅威に備えると言っている?
- 何を強化する? 装備、人員、サイバー、基地、外交など
- それで何を防ぐつもり?
- 外交や同盟をどう考えている?
- 緊張を高めるリスクをどう考えている?
- 財源をどうする?